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[第8回]中国の「縁起」のいい数字、悪い数字を学びましょう(2)


ニイハオ! SNH48宮澤佐江です。

――先週の第7回では、中国でいかに「数字」にまつわる縁起が重視されているかについて勉強してきたワケですが。

“2”は、ペアになるからいい数字なんですよね♪

――そうそう!それで前回もお伝えしたとおり、数字はお仕事はもちろん日常生活でもと~っても大切なので、
今週と来週で基礎&応用編としておさらいしちゃいましょう!


え、おさらい?

――ええ、おさらいです(笑)。
佐江ちゃん、普段の中国語の授業で「数字」はもうやったでしょ?


あぁあ……(〃゚д゚;A アセアセ
イー、アール、サン、スー、ウー、リウ、チー、バー、ジウ、シー?

――合格です(笑)

よかったぁε-(´∀`*)ホッ

――しかも今、1から10まで数えながら指も動かしていましたよね?

あ、はい。
中国の指数字、中国語の先生やファンの方から教えていただいたんですよ。
SNH48メンバーも、振付の確認の時なんかに使ってました。

――あぁ、そうでしたか!
中国の指数字は1~10までほぼ全部片手で表現できるから便利なんですよね!
お買い物で片手がふさがっていても、例え中国語の発音が多少悪かろうと(笑)
片手で数を伝えることができるスグレモノです。


日本でも手話、ちょっと勉強したことがあるんですけど、それと似てるなーって。

――大陸の指数字は手話とは形が異なるようですが、1~5までは人差し指から順番に、中指、薬指、小指と立てていって、5でパーになりますね。
3については親指と人差し指で輪をつくって、OKサインのようにする方もいらっしゃいますけど。


私たちが、よく使っているものとほとんど同じですよね。

――そうですね。
そして佐江ちゃんもご存知の通り、6からが日本とは随分変わってしまうんですが……
先週もいくつかご紹介いただきましたが、宮澤先生、本日は6から通しでお願い致します!


はーい!中国語の指数字、6~10まで、行きまーす♪

――宮澤先生、谢谢!
10にも何通りかの方法があるようですが、主なものは、さえちゃんにご紹介いただいた2種類ですね。
そしてこの10と、4の指数字はとりわけ重要なんです。


どうしてですか?

――4と10の発音って【sì】と【shí】で、やや似ているんですね。
しかも10の発音は「そり舌音」といって舌を立てて出す音なのですが、中国人でも苦手な人がたくさんいます。
大陸でも北京に近い北方出身者は標準語をきれいに話す人が割と多いのですが、南方をはじめとする地方出身者の場合、この「そり舌音」がまったくできない人も少なからずいるんです。
鈴木まりやさんの発音もナゼか南方系で、ある意味でネイティブっぽいんですけど(笑)


"6"は親指と小指で表現。発音は【liù】
拡大画像表示

あはは、そうなんですよ~。同じ先生に教わっているのに何でだろう?(笑)

――ただこの「そり舌音」ができないと、4と10については声調(音の上がり下がり)が違っても、音は一緒になってしまうんです。
だから、中国人同士でも区別が難しい(笑)。
四なのか十なのか、もっとややこしい時には十四なのか四十なのか、町の市場などでも値段交渉で混乱してしまったりして、指数字でコミュニケーション取ってますよ。


へーえ、中国人同士でもそうなんだー。

――ではここであらためて、さえちゃんが今日もお守りにしている“2”についても考えてみましょうか。
2には2通りの読み方がありますが、では普通に数を数える時には?

二?

――ピンポーン!では2個、というように個数を数えたりする時には?

两と読んで、两个(2個)?

7は親指と人差し指をくっつけて表現。発音は【qī】拡大画像表示 8と9はこちら

――その通り!ばっちりですね!
また大きな数字については、例えば22,222なら两万两千二百二十二のように、基本的に千以上の単位は两、百までの単位は二を使います。
百については两百ということもあるので、どっちでもいいんですけど(笑)。
さらに言えばこれが220,000になると日本語と同様に「22万」と考えるので、二十二に万をくっつけて二十二万……


"o(-_-;*) ウゥム…

――あ、こうやって聞くとちょっぴりややこしく感じるかもしれませんが、
中国語でも数字の単位は一、十、百、千、万、亿(億)、日常でよく使用されている範囲については日本と同じなので、読み方さえ慣れてしまえば大丈夫!
英語のようにミリオン(100万)やビリオン(10億)といった単位があるワケではないので、
そこについては漢字を使う国同士、分かりやすいかなーと思いますよ。


が、頑張りまーす....φ(´Д`*)

――そして基礎編の〆は“2”のもうひとつ上の数字、1についても押さえておきましょう!
ここで本日最後の問題です。ホテルでルームサービスを頼む時、部屋番号が1711の場合、何て言いますか?


イー、チー、イー、イー?

中国で"10"の別の表し方。グーで表します。
拡大画像表示

――正解!
でも早口で「イーチーイーイー」って言ったりすると、一と七の発音があまりにも似ているので、中国人同士でも分かんなくなっちゃう時があるらしいんです(笑)。
相手に電話番号を伝えるにしても、それこそ携帯の電波が悪かったりしたら「1なの?7なの?」とイライラしちゃう。
だから番号を言う時には1を「ヤオ」と読む、というお約束があります。
「ヤオ、チー、ヤオ、ヤオ」なら、聞き取りやすいですからね。


なるほどー、たしかに!

――これでホテルでお腹が空いても、ルームサービスを頼める、かな?(笑)

(笑)

――今日は「数字」の基礎編ということで「指数字」と、1と2の読み方についてガッツリおさらいしました。
次回は応用編、行ってみましょう!


実は……上海のレッスンでカウントを取る時にも、意外に「ワン、ツー、スリー」って英語が多いんです(笑)。
だからこそわざと間奏の振りとかで「イー、アール、サン、スー、ウー、リウ、チー、バー!」とか言って自分も勉強しつつ、ダンスしたこともあったんですけど。
数字を上手に使って、これからはもっともっと盛り上げてゆけるかな?
谢谢大家!(皆さん、ありがとう)来週もどうぞよろしくお願い申し上げます!