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[第7回]中国の「縁起」のいい数字、悪い数字を学びましょう(1)


ニイハオ! SNH48宮澤佐江です。

――先週の第6回では、プレゼントの際などに気を付けたほうがいい中国の「縁起」について勉強しました。

はい~、緑の帽子にはホンット驚きました(笑)

――続いて中国の「縁起」の中でも気にされ度ナンバーワンともいうべき「数字」について突っ込んでいきましょう。
数字はあらゆる場面で非常に重要なので、今週から何回かに分けて取り上げていきましょう。
お? アレレ? 佐江ちゃんの手帳に貼ってあるスワロフスキーの“2”って、もしや今年のリクアワ(※1)の?!


はい! 2位に選んでいただいた時に、ほっぺに貼っていた“2”です。
(※1「AKB48リクエストアワー セットリストベスト100 2013」:1/24~27、TOKYO DOME CITY HALLで開催されたAKB48真冬の恒例イベント。
佐江ちゃんのユニット曲「奇跡は間に合わない」がAKB48グループ全536曲からファン投票で堂々の第2位を獲得!)

――いつも、そうやって持ち歩いているんですか?

はい、とっても大切なものなので(〃⌒ー⌒〃)ゞ エヘヘ

――いいですねー。中国で、2は縁起のいい数字なんですよ~。

エッ!そうなんですか♪

――おめでたい時の数字って、日本では例えば七五三のように奇数になりますけど、中国では基本的に偶数なんです。
結婚式のお祝いも偶数で包みますから。
贈り物も2つそろって1組になる、いわゆる「対(つい)」を好むんですね。だから2はとてもいい数字。
リクアワの2位はまさにファンの方とタッグを組んで、ファンの方からプレゼントされた“奇跡”でしたものね!


そうなんです!わ~あ、2が縁起がいいというのは、うれしいなぁ♪


中国の"4"は、日本と同じ指の表し方です。
佐江ちゃんは、四(sì)の発音の口をしています。

――あ、でも偶数でも4はダメなんです。どうしてだか分かりますか?

発音が、縁起悪い?

――ピンポーン!四の音が死の音と重なるからNGなのです。

へー、それは日本と一緒なんですね。

――ほかに数字にまつわる縁起といえば、外せないのは8でしょうか。
八の音が发财(金持ちになる/金を儲ける)の发に通じるから、大人気!(笑)


――自動車のナンバープレートを例に挙げてみましょう。
佐江ちゃんもお聞き及びかと思いますが、いま中国では大気汚染が深刻な問題となっていて、
自動車の台数をできるだけ増やさないように規制が厳しくなっているんですね。
上海ではここしばらくナンバープレートの価格がウナギ登りで、自動車そのものよりナンバープレートの方が高価なんてこともあるほど。
プレート1枚が日本円で、百万円以上の値段を付けているんです。


ええー!

――そしてそのナンバーが縁起のいい8並びだったりすると?それだけで額が何倍、何百万円にまで跳ね上がるんですよ~。

8が並んでるっていうだけで、ですか?うわぁ!

――さらに!香港だと8絡みのナンバーが何千万円すら通り越して、億単位のお金になることもあるとか……

マジでー???

――携帯番号の8並びが、ン百万円で取り引きされるのも普通です。
見方を変えれば8がどれだけ並んでいるかは、お金持ちのバロメーターでもあるんですね。
そんなワケでもし現地で会食のご招待を受けたりして、お迎えの車のナンバーや連絡先の電話番号に8がズラリと並んでいたら「すごいですねーッ」と反応してあげてください(笑)。
相手の方も喜びますし、きっと、すっごーいゴージャスなものをご馳走していただけると思います。


あははー。

中国で"8"は日本と違って、親指と人差し指で表します。
口元は八(bā)の発音。

――もうひとつ縁起がいい数字を挙げるとしたら、9でしょうか。

九も日本と指の表し方が異なり、人差し指を曲げるように表現。
口元は九(jiŭ)の口です。


9? 日本ではあんまり良くない意味ですよね? それに、奇数なのに?

――そうなんです、9は奇数でもいい数字とされています。
というのも九の音が、永久という意味につながる久(時間が長い/久しい)と重なるから。
ちょっと前になるんですけど、2009年9月9日は9並びということで史上最高の入籍ラッシュがあって、
上海で約9千組、北京では約1万9千組のカップルが婚姻届を提出するためにお役所に殺到したそうですよ(笑)


きゃー♥

――思い返せば北京五輪も2008年8月8日午後8時に開幕しましたし。
中国の方は老若男女問わず数字についての縁起担ぎを好む方が多いので、
そのあたりはお付き合いの中で注意しておきたいですね。


うぅーん(。→ˇ□ˇ←。)

――あれれ、どうしちゃいました?

こうやって学んできてみると、日本と中国って習慣がいろいろ違って難しいですよねぇ。

――たしかに。
でもさえちゃんの周りにはSNH48メンバーや中国人スタッフさんがいっぱいいますから、分からないことはどんどん聞いてみたらいいと思いますよ。
前回もちょっぴりお話しましたが、縁起うんぬんは個人によっても、また中国は広いので地域によっても考え方が異なりますから、現地で信頼できる人に教えてもらって助けていただくのが一番。
さえちゃんなら大丈夫!ラッキーナンバーの“2”をお守りに、頑張って!
次回も引き続き2についてなどなど、さえちゃんに縁のある数字を中心に勉強してゆきましょう!


そうですね、皆さんの力をお借りして頑張ります!
ファンの皆さんも、いつも応援ありがとう!
谢谢大家!(皆さん、ありがとう)これからもどうぞよろしくお願い申し上げます♪

【今回のまとめ】
◎中国入門ポイント

☆中国では年齢や性別を問わず「数字」についての縁起を担ぐ方が多くいます。贈り物についても、とりわけお祝いの場合は「対(つい)」が喜ばれ、ご祝儀なども偶数で包みます。反対に不祝儀の場合は奇数です。また4が避けられる一方で8や9などの数字は好まれます。ただし個人、また地域によって考え方や習慣が異なることもあるので、現地で信頼できる人に教えを仰ぐことも忘れずに。

◎今回のフレーズ&単語
☆ 【èr】:2
☆ 【sì】:4
※「」(死ぬ)の発音は【sǐ】で「」と重なる(声調は異なる)。
☆ 【bā】:8
※ 「发财」【fācái】(金持ちになる/金を儲ける)の「」と「」は標準語では発音が異なるが、広東語での発音が同じことから縁起担ぎが始まったとされる。
☆ 【jiŭ】:9
※「」(時間が長い/久しい)の発音は「九」と同じく【jiŭ】。