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宮澤佐江と劇場特集

AKB48劇場―――――
それは、AKB48メンバーにとって、原点でありなおかつメインステージでもあります。


2006年4月1日。
宮澤佐江ら2期生による、初代チームKが初めて劇場のステージに立った日です。
今となっては、常に満席にAKB48劇場ですが、そこには多くの歴史があります。
宮澤佐江と劇場の繋がり、それらを紹介していきたいと思います。

▶ KチームとAKB48劇場
▶ 宮澤佐江の劇場パフォーマンス
▶ 劇場公演に対する意識
▶ 最後に




宮澤佐江はAKB48の2期生オーディションに合格し、新たに結成された、
Kチームとして2006年4月1日に劇場デビューしました。
当時は「チームA」「チームK」ではなく「Aチーム」「Kチーム」と呼ばれました。

レッスンは鏡張りの部屋で行われ、
最前列は講師の指導もよく受けれるために、最前列争いの競争も起きました。
最前列の常連の中には、大島優子梅田彩佳などのダンスが得意なメンバーの姿があります。
そんな中、宮澤佐江は鏡に自分の姿が映らないくらい後ろの方にいました。
目立たなきゃ、と思う一方で中々自分を出す事が出来なかったのです。

そんな時、ダンス講師の方に
「宮澤は踊れるんだから前に行け」
と言われ、前に行かなきゃという気持ちが生まれたそうです。
そしてKチームの初日、宮澤佐江は見事に最前列ポジションを獲得し、
これを機にKチームの中心メンバーとして活躍していきます。


そんなKチームは初日は満員であったものの、日に日に人は減る一方。
当時、スタッフはファンの厳しいヤジをむしろ推奨していました。

それが自分たちの為だと分かっていても、ステージに立ったばかりの彼女たちにとって、
その罵声は精神的に相当キツかったと、彼女達は当時を振り返っています。
ただ今は踏ん張らなければいけない時。
それを知っていた彼女たちは、お客さんに認めてもらうために努力をし続けました。

「Kしかやれない事をやろう」
「死ぬ気で踊ろう」

「ステージに感謝」

「常に笑顔、振りは大きく」

上記のようなチーム全員で決めた事は、楽屋にあるボードに目標として書かれ
どんなときでもその目標を忘れないように工夫しました。そのボードは今でも残っているとか。

彼女たちが今、満席のステージの上に立っているその背景には、
ヤジが飛ぶガラガラのステージと、それを乗り越えた結束力努力が隠されているのです。




劇場はAKB48の原点。
日本のトップアイドルとなったAKB48を見てしまうと、劇場の価値は低く見られがちです。
しかし、劇場は彼女たちをプロへと育ててくれた場所であり、
例え小さくても、大きなステージと同じようなパフォーマンスを心がけるものです。


とある公演で大島優子と秋元才加が、ドッキリを仕掛けたことがありました。
しかし、仕掛けられたメンバーは予想以上にパニックになってしまいます。
幼いメンバーは曲中に泣いてしまったり
宮澤佐江もその動揺から、振りつけのミスが増えてしまった事がありました。


後に、ラジオ番組で彼女はこの時のことを

「動揺してもあそこで公演を続けないとプロじゃない。」「良くなかった。」

(ラジオ番組「AKB48の明日までもうちょっと。」より)

と切り替えれなかったメンバー、自分に対してストイックな感情を露わにしていました。




チームKのオリジナル公演が始まると…

TeamK 2nd StageよりBlue rose





TeamK 3rd Stageより君はペガサス



など、彼女のボーイッシュな魅力を活かしたインパクトの強い楽曲が劇場に登場します。
その力強いパフォーマンスに男女問わず人気を得て、そのキャラクターを確立させます。




しかし、彼女のパフォーマンスの魅力は決してボーイッシュさだけではありません。


艶な一面を出したり…





ひたすら元気だったり…





真剣な一面もあったり…




1曲1曲の中で、彼女なりにその曲を解釈して、そして表現を変えています。
見る度に表情も違ければ表現方法も違う。このギャップが彼女の魅力の1つと言えます
その表現の振り幅が本当に広いのです。

そういった、曲によっての表現に決して妥協を許さないところが
宮澤佐江の売りの一つでもあり、ファンが元気をもらえる点でもあります。
ただ、彼女は劇場公演を通じてファンに魅力を届けているだけではありません。
彼女自身も、劇場公演を通じて色々と元気をもらったりしているのです。

2011-06-24 22:46:56
「今日もありがとう。」


公演をすると、嫌な事も悔しい事も辛い事も痛い事も、ぜ~んぶ忘れてるんだよ。

だから、公演をしてる時は佐江にとって“魔法の時間”です



今日はちょっと気持ちがモヤモヤしてて、朝からずっと頭が痛かったんだ

でも、公演が始まって気付いた時には、モヤモヤも頭痛いのもなくなってた



公演が楽しいから忘れられたっていうのももちろんあるけど、
やっぱり一番はみなさんからの声援なんですよね




いつも佐江に魔法の時間を与えてくれるのは、みなさんなんですよ

感謝しています。

(「おやすみなさえ」より)


ファンは彼女たちから力をもらい、彼女たちはファンから力をもらう。
この劇場公演に対する彼女のであったり思いというのは、ずっと変わる事はありません。



「宮澤佐江にとって劇場とは何か?」というのを説明してきました。
その次は、彼女自身のスペックについて、です。


まず、宮澤佐江は幼い頃に様々なジャンルのダンスを習っていて、そのキレは抜群。
そのキレはAKB48の中でもトップクラスに分類されることもあります。

次に、ダンスのキレと同様に彼女のアピールポイントとなるものがあります。
それは、劇場全体を見る広い視野と表情による表現のレベルの高さです。
前述したように、その曲に合わせて「表情」や「表現」を変える。
それを最後列や見にくい席にもまんべんなく視野を送る事が最大の魅力でしょう。



具体的にいくつかの公演曲を紹介しようと思います。

TeamK 4th Stage 「最終ベルが鳴る」公演より 『Stand up』


宮澤佐江は、前列にいる白いサンバイザーを付けている子です。

「世界が傷ついても前向いて立ち上がれ」という思いが込められた歌詞であり、
表情からその気持ちが強く伝わってきます。
ゲンキングというキャッチフレーズから、明るい表情の印象が強いですが、
このようにメッセージ性の強い曲になると途端に表情のスイッチが切り替わります。
表情はもちろんのこと、ダンスのキレにも是非注目してください。




TeamK 4th Stage 「最終ベルが鳴る」公演より 『回遊魚のキャパシティ』


この曲は「Stand up」と1セットの曲のため衣装も同じです。

この曲では「表情」もさることながら、彼女の「ダンスのキレ」に注目してください。
サビのダンスシーンは特にレベルの高さを感じさせてくれます。




TeamK 5th Stage 「逆上がり」公演より 『to be continued. 』


この曲もメッセージ性の強い曲です。
「今日という1日を後悔せずに、今日は今日で良かったんだ」という前向きな歌詞です。

「前向き」「ポジティブ」という歌詞はまさに彼女のキャラクターにピッタリでしょう。
彼女の元気さがこの曲に上乗せされて、更に元気にさせてくれます。
この曲はきっと、宮澤佐江が、そしてチームKが歌うことに大きな意味があるのでしょう。




TeamK 6th Stage 「RESET」公演から 『毒蜘蛛』


この曲のテーマは「女性の男性との経験」についての歌です。
曲調や歌詞、衣装もそれらを意識しており、アイドルが歌うにはかなり過激な分類の歌です。

ここでの宮澤佐江はどうでしょうか。
先ほどの曲とは全く違うエロスを表現しているように思えます。
普段のキャラには全く似つかない、まるで別人のような表情です。
このようなセクシーな曲も不思議なことにとても似合ってしまう。
ふり幅の広さを本当を感じます。



宮澤佐江は「」によって大きく表現を変える、という事を言いました。
彼女は更に、「」によってテーマを変えて常に初心を持って公演に挑みます。


劇場公演は、基本的に同じ曲を一定期間ずっと同じ場所でやっていくため、
劇場公演自体がルーティーンワーク化してしまう傾向があります。
そんな中、宮澤佐江は日ごとに自分の中にテーマを課して、
毎日違った視点で劇場公演に向き合っていた時期がありました。


今日は、自分的に"しっとり"公演でした!!
今日はね、実はわざと大人っぽい表情を強く出したんだ♪
気づいてくれたヒトいつかなぁ?!
色々頑張るゼヨ


キャーーーー!!
今日は13日の金曜日だぁーー…
えーと、今日の公演は、"LIVE"をイメージしました☆
だから、いつも以上にファンの皆さんとアイコンタクトをとったり、
意識したよ(*´v`*)
伝わってたらいいなぁー…



久々の劇場公演!!
今日は、"歌詞"の一言一言をかみしめて熱唱させて頂きました。
いつもみなさんとアイコンタクトをとりながら笑顔で歌っていた曲も、
歌詞の一言一言を考えてみると
笑って歌うトコじゃないトコロも発見できて、
自分的には良い公演になりました(*´・v・`*)



今日の目標は"もしも劇場が東京ドームだったら…。"でした(>m<)
ん゛ーー…難しかったなぁ。。。泣
今日はDiVAでお世話になっているスタッフさんが観に来てくださっていました♡
早くDiVAの活動がしたいです(`□´# =3




そんな彼女も、常に自分の公演に満足している訳ではありません

劇場公演に対する意識が高いだけに、
パフォーマンスに関して常に反省点を見つけるという一面を持っています。
彼女が自分の公演のパフォーマンスに100点をつけることは珍しく、
パフォーマンスに対する人一倍のストイックさが見受けられます。


 

5th2度目の公演。初日同様、キンチョ~しました><。
今日は、沢山間違えてしまって、めっっっちゃ反省…↓↓
ごめんなさい、みなさん。ごめんなさい、自分。。。
早く、5thを自分達のものにしたい!!!
1に努力、2に努力、34も努力、5に努力!!



あ゛ぁ~~Σ(゚□ ゚;ll
またMiss takeしてしまった
ちょい②Missしてるんだよなー。
K6は毎公演がドキドキ
でも、すんごーく楽しかった!!
いつか、1000点満点の公演をしたいな 

今日も素敵な公演だったと思います。
…が、反省するトコロが、沢山ありました
あぁーまだまだだな、自分 

本日の点数は…65
う゛~ん>< めっっっちゃ02楽しかったんだけど、自分、まだまだいける!!って思いました でもねっ…やっぱり、公演って楽しすぎるし、やってる時の自分自身がスゴクすき><♡ 本当に大切なものだなっって思いましたo(>ω<)o♪ 次、劇場公演するのは、大阪ナンバハッチ以降ですね!w(゚Д゚) コンサートもすごく②盛り上がれる様に頑張るので、楽しみにしてて下さいね (久々にKが皆そろう) 今日来てくださったみなさん、オンデマンド見て下さったみなさん☆ ありがとうございました♡♡♡ 

2か月振りのK公演!!!!!
いろいろ思うコトはあったけど…
すんごく楽しかった♡
何度泣きそうになったコトか…
やっぱり私は公演がなきゃ生きて行けない。



この特集で伝えたかった事は…

彼女が
・劇場公演を「常にある当たり前の物」と思っていない事。
・毎回初心で挑み、自分の今の環境に甘えていない事。


今やテレビで見ない日はなく、CDを発売すればミリオンを達成するほどにのぼりつめ、
劇場公演以外の仕事もどんどん増えていく彼女たち。
上位メンバーの公演出演回数が減り、劇場が昔と同じように機能するのは難しいです。

そんな中、常に初心を持ち続けストイックさを維持することはとても難しい事です。
しかし、だからこそ劇場公演でしかみれない彼女の新しい発見が毎回あります。
そこにあるのは宮澤佐江の劇場公演に対する、強いなのではないでしょうか。