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[第1回]SNH48 宮澤佐江インタビュー “チャンスの順番”をバースデープレゼントに


「生日快乐!」
2012年8月13日、22歳の誕生日
“チャンスの順番”はバースデープレゼントのように……

ニイハオ!SNH48宮澤佐江です。
昨年夏の電撃移籍発表から、本当にいろんな、いろんなことがあって、
ファンの方にも心配をかけちゃっていると思いますし、
中国と関わりのある方々からも「応援したいけど大丈夫?」と言っていただいていますが、
私は“没問題”(=ノープロブレム)!

いまは向こうでやりたいことがたくさんあり過ぎる分、ウキウキしている気持ちでいっぱいです!
頑張んなきゃいけないことも、いっぱいなんですけど……(笑)


――そもそも、どうしてSNH48に?

実は8月13日が22歳の誕生日で、事務所のスタッフから「何が欲しい?」って聞かれたんです。
ちょうど、デビュー当初からの夢だった東京ドーム公演の直前。
コンサートが終わったらAKB48の第二章が始まるんだな、と思ったら
「新たな1831m目を踏み出したい!」という気持ちが湧いてきて。

それでそのスタッフに、
「プレゼントはいらないので、
何か新しいことにチャレンジするための時間を作っていただけたらうれしいです」
というお返事をしたんです。
そうしたら数日後、そのスタッフから
「海外の48グループへの留学の話で、佐江の名前が挙がっているけど」って連絡が来て。

誕生日の時、AKBメンバーがファンの方とやり取りしている「AKB48 Now on Google+」に、
インドネシアのJKT48の子たちからおめでとうメッセージがたくさん届いたんですよ。
そのことが秋元先生の耳にも入ったみたいで、
「国境を越えて慕われている佐江なら、海外のチームを引っ張ってゆけるんじゃないか」
という話が出ているけど、どうする? って。

新しいことにチャレンジ、といってもそこに「海外」という選択肢は一切なかったし、
自分の人生で外国に留学するなんてことは一生ないと思っていたので、
まず名前が出てきたことにびっくり!
頭のいいキャラでもないし、学校の勉強でも語学は得意ではなかったですし(笑)




――中国、という場所については?

もともとAKB48のイベントで行く機会が一番多い国だったので「知らない場所」というわけではなかったんです。
ファンの方が持っている情報も、すごく的確。
日本のテレビで私が話したコトバとかを「なんでそんなコトまで知ってるの?」というくらいチェックしてくれているんですよ。

例えば、私、だて眼鏡と蝶ネクタイが大好きなんです。
日本のバラエティ番組では「お前、何なんだよそのファッション!」とかよくいじられてたんですけど。
でも一昨年、上海で握手会をした時、
「みやざワールド! 中国のさえちゃんファンの間で流行ってんだよー」って、
だて眼鏡に蝶ネクタイを付けたファンが、いーっぱい集まってくれて。
中国人、超いいじゃん! と(笑)

だから留学のお話をいただいた時にも、中国だったら真剣に考えよう、と思えたんです。
中国のファンの皆さんに、自分のファッションとか広めてゆけたらなぁ、南京路を、
だて眼鏡と蝶ネクタイの人にゾロゾロ歩いてもらえるように、もっと強化しちゃおうかなぁって。



――とはいえ、迷ったでしょう?移籍を決めたこと、悔やんでいませんか?

自分で、決めたことですから。
秋元先生からは、「じっくり考えなさい。でも、少しでもワクワクしてきたのならやってみなさい」
というお言葉をいただきました。

すぐには決断できなくて、芸能界の先輩や、AKBメンバー、家族にも相談しました。
いろんな方から、背中を押してもらいました。
AKB48 ではよく“チャンスの順番”ということがいわれるんですけど。
海外留学が私に与えられたチャンスなのかもしれない、それだったらこのチャンスをものにしたい。
きっと「あの時、中国って話があったよなぁ」と思いながら日本で活動していたら、
ずっとモヤモヤする、絶対に後悔する、と思ったんです。
それで、最後は、自分で「SNH48の宮澤佐江」になろうって決めました!


人生をかけた一大決心の後、SNH48として始動したさえちゃんを待ち構えていたのは
「言葉の壁」と「現地メンバーとの交流」。
でもそこには、「これもチャンス!」と捉える彼女のポジティブな姿がありました。

――さていざ中国への挑戦を決めたものの、いろいろ大変なのでは?

向こうで生活するのは、問題ないと思うんです。
ごはんは何でも食べられるタイプだし、現地で食べる中華料理もすごくおいしいし(笑)
一番怖いのは、やっぱり「言葉の壁」ですね。


――中国語は、難しい?

お仕事の合間を縫って、一緒に留学するまりやんぬ(※鈴木まりや)と、
少しずつ触れるようには心がけているんですけど。

例えばweiboでは、スタッフに訳してもらって中国語も一緒に載せてます。
日本のファンの方からも「さえのweiboを通して中国語、学ばせてもらってます!」
なんてお手紙をもらったりして、すごくうれしいんですけど。

勉強のほうは……日本のカタカナでは表せない発音があったり、
同じ「マ」という音でもただ「マア→」って読むのと「マァア↑」って読むのとで
意味が変わっちゃうとか、なかなか覚えられません(泣)
去年の11月末に初めてSNH48のメンバーと会った時に、
コミュニケーションは言葉がなくても通じるんだな、大丈夫!とは思ったんです。
でも言葉ができなきゃメンバーともっと深く関われないし、
自分のやりたいこと、やるべきことをやるにはまず言葉かなって。



――SNH48で「やりたいこと」、「やるべきこと」とは?

メンバーひとりひとりと向き合って、
彼女たち全員のキモチをちょっとずつでも動かすことができたらって、そう思ってます。

SNH48のメンバーと会って、みんなから伝わってきたものがすごいたくさんあって、
自分が忘れかけていた感情を思い出させてもらったりとか。
それで「あ、私が中国に来てやらなきゃいけないのはこういうことなんだ」というのが分かったんです。

秋元先生は、私がこういうことをするために選んでくれたんだなって思うことも、たくさんありました。
最終的には日本に戻ることを日本のファンとも約束しているので、
限られた時間のなかでどれだけ自分の力を出せるか、なのかな。
もちろん「命をかけます!」ってみんなにも言ってしまったので、めちゃめちゃ最強に頑張るとは思うんですけど。

AKB48が国民的アイドルと言ってもらえるようになるのにも時間がかかったわけだから、
SNH48もゆっくり育ってゆけたらいい。
それくらいAKB48が始まった頃と似ているなって感じられる部分がいっぱいあるんです。
実は移籍を決めたばかりの頃は、行くからには日本でできなかった事もしたい、
女優の仕事もしたい、とかいろんなことを考えていました。

でもいまは「教育係」じゃないですけど、自分のことは後回しでいいや、と。
何よりもこのSNH48を盛り上げることが、いまの自分が一番にやるべきことなんだなって。
そういう風にすごく感じさせてもらったから、
このタイミングで彼女たちに出会えて良かったなって思います。

「ウレぴあ総研」をご覧になってくださっている皆さんとも、
ひとりひとりの「ミラクル☆チャイナ☆ドリーム~創造奇跡的中国夢~」をかなえてゆけるように、
中国や中国語について、一緒に学んでいきたいです。
まだまだ“Beginner”の私ですが、これからもよろしくお願いします!謝謝!